■きつねの生態と習性
狡賢いというイメージのあるきつね。
人を騙して悪さしているという童話が多かったりしますが、
「ごんぎつね」や「手袋を買いに」などの心温まるお話の主役ともなっています。
では、実際のところはきつねという生き物は、どういった生態の持ち主なのでしょうか?
■きつねの特殊な狩り
きつねには狩りにおいて技を持っています。というのが、チャーミングと呼ばれています。
この狩りの方法は、ウサギなどの獲物を発見すると、
ある程度獲物が逃げ出さない距離にまで移動した後、きつねは苦しそうにのた打ち回ります。
そんなきつねの行動に興味を抱いたウサギがきつねの様子を観察しているうちに、
きつねは転げまわりながらウサギとの距離をゆっくりと縮めていきます。
そして、確実に捕らえられる距離にまで持ち込んだら、そのままウサギを捕食します。
また、このチャーミングにはその他のバリエーションもあるといわれています。
このように、きつねは獲物を化かして捕食するという行動を行うのです。
もうひとつきつねの特徴的な狩りの方法はというと、ジャンプです。
きつねは、その大きな耳を使って獲物の位置を把握すると、その獲物に向かって飛び掛り、獲物の真上をとります。
狩りの際に行うきつねのジャンプには予備動作がなく、滞空時間が長いのが特徴です。
そしてそのジャンプをした後そのまま、前足で獲物を捕らえます。
この狩りの方法は、きつねの狩りの方法においては最も基本的な狩りの方法で、
子育ての場合には、弱らせた獲物を使って子きつねにこのジャンプでの狩りの練習をさせています。
■きつねの繁殖と子別れ
タヌキや犬は一夫一妻で基本的には繁殖を行います。
これは、きつねも同様だといわれていましたが、実はきつねの繁殖行動は、一夫一妻では行わないようです。
しかし、かといって、ライオンなどのように一夫多妻というわけでもありません。
では、どのような子育てをするかというと、きつねの繁殖にはヘルパーと呼ばれるつがいのきつね以外に、
もう一匹きつねが参加しているのです。
このヘルパーは、その前の年の繁殖で生まれたメスのきつねであることが多いそうです。
しかし、母きつねとヘルパーのきつねの血がつながっていても、
父きつねと血が繋がっているかというと、そんなわけでもないようです。
また、二組のきつねが同じ巣を共同で使用して子育てを行うグループもあり、
きつねの繁殖方法は単純な一夫一妻ではないということが、近年の研究で明らかになりました。
子育ての中では特に変わった特徴的な行動は見られないのですが、子育ての終わりに行う子別れがとても特徴的です。
きつねはその年の7月か8月の子育ての終わりに親きつねが、
親きつねと同じぐらいの大きさにまで成長した子きつねに対して噛み付きます。
これは、敵意のある攻撃ではなく、単に子きつねを親元から離す意味合いで噛み付いています。
子きつねは突然親に噛まれて動揺し、一旦は巣からはなれて行きますが、
初めて噛まれた時などは、一旦出て行ってもまた戻って来るという行動を繰り返します。
それから9月頃に入ってくると、子きつねは巣に戻ることがなくなり、
完全に親から離れていき、きつねの子別れが完了します。
■きつねと観光客ときつねの命
現在、きつねで問題となっているのは、観光客が与えるおかしです。
観光客は、道路などできつねを見つけて可愛いからといってきつねにエサ(おかし)を与えます。
しかし、それはきつねの命を奪うことに繋がるということを覚えておいてください。
観光客が与えるものは本来であれば人間が食べるものです。
ですから、きつねには基本的に食べていいものではありません。
では、ドッグフードのようなものであればいいのかといえば、またちがいます。
人間からエサをもらえるということを覚えたきつねは、自らの力でエサを捕らえることを忘れて、
冬場にエサが得られずに命を落とす危険性があるとも指摘されています。
ですので、きつねに出会った場合には、エサを与えずに、見るだけにしてください。
■北きつね牧場できつねと遊ぼう!
もし、きつねにエサを与えたり、触れ合ったりしてみたいという場合には、
北海道にある北きつね牧場に遊びに行ってみてください。
北きつね牧場には、100匹以上の北きつねがあなたの訪問を待っています。
しかし、この北きつね牧場に行く際には、季節を選んでいくことをオススメします。
基本的に夏のきつねの毛は汚いです。
テレビで見るような綺麗な毛をしているのは、冬場だけですので、
秋の暮れに行くか、思い切って冬場に行くのが北きつね牧場楽しめるかと思います。
しかし、寒いので防寒必須です。また、子きつねを見たい場合には、初春がオススメです。
文章素材集 -
きつね